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静岡県Yさん32歳
マンションワンルーム2290万で購入

●きっかけは仲介業者の訪問

2019年9月

当時私が住んでいた愛知県のアパートに不動産の仲介業者が訪問してきました。「家賃収入に興味はないか?」というような内容で少なからず興味があった私は話を聞いてみる事に。しかし現実味が無いような内容だったので帰ってもらうように伝えると相手は引き下がってくれず、その場で上司へ連絡し、すぐに上司がアパートへ来ました。半ば強引に「給与明細見せて下さい!」などと私の収入がわかるような書類を見せるように求めてきました。自分の収入は多い方では無いし、ましてや先ほど会ったばかりの人物に見せるのは正直恥ずかしいレベルだった。なので断ったがかなりしつこく、見せてくれないと帰らないような様子でした。

渋々私は直近の給与明細を見せたのですが、「少ないですね」と言い放ち、「収入が少ない人でも出来る家賃収入があります」と言われました。その日はもう夜遅くの時間となっていたのでその日は一度仲介業者は帰りました。

 

何度と連絡を取るうちに仲介業者と私には共通点がいくつかある事がわかりました。度々不動産の話は無しで、まるで同級生と話しているかのように一緒に何度か食事を取りました。

そうして私は仲介業者に対して親近感や信頼感が自然と芽生えて行きました。

 

そうした中で改めて仲介業者から詳しい説明を受けました。

「少ない手出しで家賃収入が得られる」「家賃保証(サブリース)制度」「老後の資金」「節税対策」「生命保険の代わりになる」などと説明を受け、将来に備える為と「この人なら大丈夫」と感じ、購入を決意しました。

 

 

●購入理由は「『婚約者と住む』という事にしましょう。」

2019年11月

購入する意思を伝えると、ローンの審査をする手続きが始まりました。

1年分の源泉徴収や入社してからの給与と賞与の明細や源泉徴収、在籍証明などが必要だと言われ、一通り揃えました。

2019年12月

申込当日にファミレスで仲介業者、そして初めて会う販売業者と一緒に事前に申込の流れを説明され、「購入理由を聞かれますが、「婚約者がいるので一緒に住む為に購入したい」と伝えて下さい。」と何度も言われました。私としては物件を購入する為に他の方々も同じように取得しているのだと思い込んでしまいました。しかし不安にも思っていたので大丈夫なのか聞いてみると「あくまで形式上ですので大丈夫です。」と返答がきました。私は不動産のプロが言っているのだから大丈夫だと信じました。

申込が終わり、そこから1、2週間ほどで結果が出たようで仲介業者から連絡がありましたがそこではローンの審査に落ちたようでした。

 

 

●アルヒ フラット35の審査が通る

2019年12月末

また別の金融機関へローンの審査をする為に今度は12月までの給与明細などの書類を揃えるように仲介業者から連絡が入りました。それも一通り揃えました。

2020年1月

アルヒ株式会社」という会社へ住宅ローンの申込を仲介業者が行いました。

この時期から住民票の移動や免許証の住所の書き換えなどの作業が必要となり、その度に仲介業者へ代行を依頼していました。

 

2020年2月

「銀行からYさんの会社へ在籍確認の電話があるので、前回の審査の時と同じく購入理由を聞かれた場合は『婚約者がいるので一緒に住む為に購入したい。』と伝えて下さい」と連絡が入りました。更に婚約者の情報として会った事も無い女性の名前と生年月日を情報として伝えられました。「聞かれたらで良いので最低限こちらの情報は答えて下さい。」と言われ、私も間違ってはいけないと内心焦りました。

その後、電話自体は仲介業者の方で代わりに対応したそうなので私は実際に電話には出ませんでした。

そこからアルヒにて住宅ローンの審査が通ったと仲介業者から連絡が入りました。

 

2020年3月

売買契約を結ぶ為に、私は東京へ向かい事前にファミレスで仲介業者と販売会社と情報を共有しました。そこで初めて購入する物件の情報を知らされました。更に変更された住民票を見てみると同居人の欄には以前仲介業者から教えられた女性の名前と以前の住所がしっかりと記載されていました。

仲介業者は席を外し、販売業者と司法書士の同席の元、売買契約とサブリースの契約が行われた。

同日、アルヒ株式会社へ向かい販売会社の同席の元、住宅ローンのフラット35の契約を結びました。

説明時に「ご自身が住みますか?」と確認されましたが売買契約を結んだ後で違約金の事が頭をよぎり、仲介業者や販売会社から教えられていたように「婚約者と住む予定」と答えてしまいました。しかし途中で不安に思い、アルヒの担当者が席を外した際に販売会社の担当者や外で待機している仲介業者へ再度確認を取りましたがどちらも「大丈夫です。」と返事があったため、その言葉を信じ契約を進めました。今思えば、この時にはっきりと断っておけば後戻りできたはずでした…

 

 

●フラット35の不正融資への確信、サブリースの停止

 

2020年4月

契約後、サブリースの入金が毎月ありました。サブリースはマンションを購入した不動産会社でサブリースの契約を結んでおり、社長兼入金担当者とやり取りをしていました。

ローンの返済とマンションの管理費・修繕費と合わせると約1万円ほどの手出しでした。しかしこの金額で将来的にマンションのワンルームが自分の物になると思えば安い金額でした。

自分の住所は購入した物件へ移しているので郵便物の転送設定をかけてもらっていましたが色々と日常生活に支障が出たり、身分証明の際にはいつも困っていました。

そして改めて自分で住宅ローンで投資用の物件の購入方法は正しいのかを調べてみると契約違反だという事がわかり、自分はフラット35を不正に融資されてしまったと確信しました。

仲介業者へ問い合わせても「一括請求が発覚する場合は、申請などに不備があったり、債権者と不動産屋に悪意がある場合に成立する事なので安心して下さい。」

と言われ、その言葉を信じて良いのか、このままで良いのかわからないまま月日は過ぎていきました。

 

2020年11月

サブリースの入金がこの時期から止まりました。

不動産屋の担当者へ何度か確認を入れますが中々連絡がつながりません。

まだ1年も経っていないうちから入金の滞りが発生している時点で私の不安はどんどんと膨れていきました。今まではサブリースの入金があったのでローンの支払いができていたのですがそれが無い状態なので全てを手出しで払う事となります。貯金もままならない状態でした。

2020年12月

やっと担当者と連絡がつながると「入院をしていた為、入金の作業が止まっていました。その際に入金リストを紛失した為、誰へいくら入金していたか覚えていない。」

と言われ、年明けに不足分を入金すると約束されました。

私はこの理由を本当だと信じたかかったのですが後に何度も似たような言い訳を言われ続ける事となります。

そして現在でもそのサブリースの不足分は私に支払われていません。

 

●困難な売却、毎日が崖っぷちの生活

2020年12月

いよいよ不安が爆発しそうだったので、マンションの売却を視野に入れ行動する事にしました。

サブリースの契約期間はたった1年間だけだったのでその契約終了を期に売却を進めていこうと思いました。

2020年3月

サブリースの契約を延長せずに満期でそのまま終了する為に担当者へ連絡をし、鍵を受け取りました。

初めて私が購入したマンションへ入ったのですが、入り口ドアには以前の持ち主の表札がかけたままになっていたり、掃除もされておらず出て行った直後かのような状態でした。その際にマンションの買取業者も同行して査定をしていただいたのですが、購入した金額よりも1000万円安い金額でした。複数の一括査定も依頼していたのですがどこも同じような金額で査定されており、相場よりもかなり高い金額で購入した事がその時点でわかりました。

売却を進めようにもローンの残債を考慮した時に、相場よりも高い金額で売却を進める事になるため中々売却先が見つからず、問い合わせもほぼ来ていないような状況です。

現在ではローンと管理費の支払い+生活費の支払いで毎月赤字であり、貯金もままならない状態です。今までの貯金から切り崩していくような生活が続き精神的にも金銭的にも落ち着いた日々はありません。毎日が崖っぷちです。

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